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【アフターピル】多くの国では市販薬で買えます。その値段と副作用

改訂あり】この記事は、2021.01.05のこちらの改訂版ブログをご覧ください

アフターピルとは?!

 アフターピルとは、セックスが行われた72時間以内に服用すると、約81%は避妊できるホルモン剤のことです。妊娠を希望していないのに、膣内射精された場合に選択できる避妊用のお薬です。

アフターピルが有効な場面

  • 男性側の避妊拒否
  • 性暴力の被害に遭った レイプ
  • 避妊をしなかった
  • コンドームが破れたなどアクシデントが発生した
  • 膣外射精などで不安

 

 

アフターピルの値段と病院に行く苦痛

アフターピルの値段

病院に行く苦痛

  • お医者さんから「なんでこんなことしたの?」「もうしないようにね」などと言われ、苦痛を感じます
  • 「結婚して、子供を産みなさいと、医師に説教された」など、不快な思いをするケースもある *5

時間との勝負

  • 何よりも大事なのは早く服用すること *6
  • 金曜日の夜にセックスした場合、月曜夜までにアフターピル(ノルレボ)服用が必要だが、医師の処方など待っていると間に合わない *5
  • 地方などで産婦人科が少ない、土日に病院が空いていないときどうするの? *5
  • 「薬局に行ったら薬がなく取り寄せと言われた(アフターピルの効果を発揮する期間が過ぎてしまい、意味がない)」 *5

 

日本ではOTC 薬局で買えるの?

内閣府は2020年10月8日、女性の社会参画に関する有識者会議で示した「第5次男女共同参画基本計画」案に、以下のように明記したという。 *3

「避妊をしなかった、または避妊手段が適切かつ十分でなかった結果、予期せぬ妊娠の可能性が生じた女性の求めに応じ、処方箋なしに緊急避妊薬を利用できるよう検討する」 *3

 

アフターピルをもっと容易に入手すべきと言う声

WHO(世界保健機関)勧告

  • 「意図しない妊娠のリスクを抱えたすべての女性および少女には、緊急避妊にアクセスする権利がある」と勧告している *6

間違って妊娠してしまったときの、産む・産まないの判断

  • そもそも、産むか産まないかは、その人が決めるべき問題だ *5
  • 望まない妊娠をさせられた女性は、その後の心配まで背負っていかなければならないのに、ふしだらだとか、結婚すべきだとか説教をされなくてはならない理由がどこにあるのだろう *5
  • 「避妊したつもりが妊娠していた」ということは、実は日常的に起きている *5
  • 安全日だからと膣外射精で済ませる、挿入間際にコンドームつけるなどは誤った避妊法だし、酔った勢いで性交渉してしまったなどの失敗は起こり得る *5
  • 男性側の避妊拒否や性暴力の被害に遭い、望まない妊娠をしている女性も存在する  *5
  • 妊娠や避妊は男女合意のもとでなされるべきで、男性の避妊拒否は、DVに当たり決して許されない *5

日本国内の人工中絶件数

  • 年間 168,000 件(H28年度・厚生労働省)
  • 460件/日で、アフターピルの処方より中絶件数が多い
  • 脳血管疾患の死亡者数 110,000人より多い
  • オンライン処方やOTC化が進めば、忙しさや恥ずかしさ、気まずさなどから受診のタイミングを逃してしまうなんてことはなくなる。救われる人は増えるはずだ。

 

海外では、市販で売られている

  • 欧米では若い頃からの避妊教育は日本より充実していて、アフターピルの知識もよく知っています
  • 英国では、クリスマスにコンドームと、緊急避妊薬が無料で配られる *5
  • 米国のある大学では、自動販売機で購入できる *5
  • 日本産科婦人科学会や日本産婦人科医会に所属する559人の回答を分析したところ、66.6%が処方箋なしで薬局で買えるようになるのが望ましいと回答した *6

 

アフターピルの副作用や注意点

副作用

  • 一過性の 頭痛 18%、胃の痛み 12%、吐き気 12%   *5
  • 予定外の不正出血や生理が早くなったり、遅くなったりすることがある

注意

  • 「簡単に手に入るなら、失敗したとき飲めばいいじゃん」と安易になる
  • 適切で確実な避妊法を浸透させるべき、との慎重論もあります

女性目線

  • 厚生労働省によりますと、子どもの虐待死の49%が想定外の妊娠であることがわかりました
  • 望まない妊娠は生まれてくる子どもの命にも影響を及ぼしているのです
  • こうした不幸を減らすために避妊のコントロールが必要です
  • 「コンドーム一辺倒になってしまうと、男性がその気がなくなったらもうおしまい。その脆弱性が圧倒的に女性にある状況になる」

 

避妊薬は医者の処方が必要だ、とする意見

  • 経口避妊薬に対する知識や性教育が不足している *5
  • 薬局で薬剤師がきちんと説明できない心配  *5
  • アフターピルを毎回使うより、避妊のため低用量ピルを飲んでおく方がいい場合がある (だから医者の処方が必要)
  • 入手しやすいと、性が乱れる 【参考】同じ患者が何度もアフターピルを求めるケースは、まずない  *5
  • 医療機関が見つからない場合、SNSなどで「アフターピル譲ります」と呼びかけるアカウントに手を出してしまうのは危険で、「医療機関でないものの中には、違法に輸入された薬も数多くあり効果は不明であり、体に有害な成分が入っている可能性も。薬は味や匂いで真贋の見分けがつかず、サプライチェーンを信頼するしかない。身元の分からない人から薬を買うなど、危険としか言いようがない。アフターピルはちゃんとした薬を飲んでも効果が100%でないから、効かず妊娠してしまっても、ニセ薬だったのか分からない。決して手を出さないように」 *5
  • 「ピルを使う女性はふしだら」「副作用が怖い」「月経は自然がいい」とい誤解も根強い *5
  • 「緊急避妊薬はホルモン剤でいつでもいいから飲めば避妊ができると思ったら大間違いで、限られた時期に72時間以内に飲む。ホルモン的な理解が基本的にない方が次々に、いつでもいいからそこ(薬局)に行って買えばいいんだということは違う」と女性の知識不足 *6

  • 「本来、いつ(妊娠の)チャンスがあったかということを踏まえた上で、こちらが指導しながら飲んでもらうのが大原則であり、本来1錠だけでいいのに何錠も買うことがあり得てしまう」とリスクがある *6

  • 「今日の性教育が、中学生ではいわゆる性交や避妊という言葉すら使ってはいけない現状を考えると、私たちはただどんな時でも薬局で買えるということ自体がそもそもおかしい話なのではないか」と性教育の不備 *6 

  • アフターピルの入手が簡単になると、男性が避妊を怠るようになるという人がいます *7  注:ただ、こういう人は既にいますし、こうした人たちのためだけに入手のハードルを上げておくのは本末転倒だと思います  *7

【出典】

 

まとめ

 ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。

 避妊用のピルや、アフターピル(緊急避妊薬)をもっと簡単に入手できるようにすべきか? 現状通り、医師の処方を必要とすべきか? 難しい問題です。 両論を以下まとめましたが、ネット上の多くの意見は「簡単にすべき」というものでした。

アフターピルの入手は容易にすべき

  • コンドームがやぶれたなど緊急時はありえる
  • 緊急時は時間との勝負 72時間以内の服用が求められる
  • 厚生労働省によると、子どもの虐待死の49%が想定外の妊娠であることがわかっている
  • 人工中絶が、H28年で 一日460件もあり、アフターピルの処方より中絶件数が多い
  • 男性がコンドームなしでセックスしたいと要求し、理解が得られにくい
  • 海外では、容易にネットや薬局で入手できる

厳格にすべき

  • 妊娠を望んでいない時に、避妊せずにセックスするのは本来避けるべき
  • 経口避妊薬に対する知識や性教育が不足している
  • 入手しやすいと、性が乱れる
  • 危険なSNSなどの宣伝に手を出し、違法に輸入された薬に有害な成分が入っている可能性もある

 

 

 

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