【 スマホが原因? 】親指・手首が痛むドケルバン病とは?
ドケルバン病とは?
ドケルバン病とは狭窄性腱鞘炎と言う、親指の付け根の腱鞘炎 (けんしょうえん) で、親指の付け根が痛む症状があります。 スマホ・パソコンで親指を使いすぎて、かかる可能性があります。
1895年にスイスの外科医であるフリッツ・ド・ケルバン(Fritz de Quervain)によって報告されたことからこの名がつきました。
あさチャン(*1)では、ある整形外科に、昨年に比べ7倍の患者さんが訪れているとの情報もありました。
では、ドケルバン病の原因は何でしょう?
原因
- 妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く生じます *1,*5,*6
- 職業病 ゴルフ・テニス・料理人・美容師・ピアノ演奏家など、手首を使う職業の人 *1,*5,*6
- 外出自粛で、スマホ・パソコン・料理・裁縫など、親指を使う時間が増えた *1,*6
- 糖尿病 *6 手足の血流が悪くなっているためにむくみやすく、炎症が起こりやすいことがわかっています
【出典】
- *1 あさチャン 2020.06.15放送 巣ごもりで増加「ドケルバン病」
- Doctors File 黒畑順子先生 2020.02.18 腱鞘炎(ドゥ・ケルバン病、ばね指)
https://doctorsfile.jp/medication/79/ -
札幌スポーツクリニック 手首の親指側が痛む:ドケルバン病
https://www.sapporo-sports-clinic.jp/disease/167/ -
*5 日本整形外科学会 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/de_quervain_disease.html -
*6 NHK健康CH 2019.03.06 スマホが原因?親指・手首が痛む「ドケルバン病」とは、症状と治し方
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_934.html
チェック方法
手首が痛む、などの症状のある方は、自分がドケルバン病かどうかを簡単に確認する方法があります。
もしそんな症状があれば、安静にする、シップするなどの応急処置をしてください。
ドケルバン病の確認方法
- 親指を内側にして、手指をぐっと握る
- 握りこぶしを上に持ち上げる
- 小指のほうに手首を曲げる
- 親指の付け根の部分が痛む場合は、そのリスクがあり
こんな時は、すぐ整形外科に行ってください
- 寝ていても痛い、起きてしまう
- コップを持つだけで、親指の付け根が痛い
【出典】
- あさチャン 2020.06.15放送 巣ごもりで増加「ドケルバン病」
簡単な改善方法
マッサージでほぐす方法
- 親指の付け根部分を、マッサージでほぐします
- 一日 10回x10秒を3回
温める方法
- 親指の付け根を温めたタオルなどで温めてください
【出典】
- あさチャン 2020.06.15放送 巣ごもりで増加「ドケルバン病」
ご参考
Doctors File 黒畑順子先生の情報
- ドゥ・ケルバン腱鞘炎は、親指を大きく広げると、手首に出る2本の腱(短母指屈筋腱と長母指外転筋腱)と、手首の背にある腱鞘の間に摩擦が生じ、炎症が起きることによって発症する。
- 親指を使い過ぎて負荷がかかり、腱鞘が分厚くなって、腱の表面に傷がついたりするのが炎症の原因となる。
- そのまま負荷がかかり続けるとさらに刺激になって、悪循環に陥るので注意が必要。
- また手首の一部には2つの腱を分けて通すための隔壁があるが、腱の数や隔壁の数には個人差があり、狭窄の生じやすさにも個人差がある。
- さらに、環境要因としてテニスや楽器の演奏や、家事による手の酷使なども一因とされている。
- また妊娠・出産期や更年期のホルモンの変化も関係しているため、患者は20歳から30歳、50歳前後の女性が圧倒的に多い。
- 指が伸びにくく、無理に伸ばすとばねのような現象が起きるばね指も、慢性的に指を酷使してきた中高年に多い。
【出典】
- Doctors File 黒畑順子先生 2020.02.18 腱鞘炎(ドゥ・ケルバン病、ばね指)
https://doctorsfile.jp/medication/79/
まとめ
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
ご自宅でお仕事される方が増えていると思います。 一日中パソコンを打ち込んでいる、スマホに入力する時間が数時間、、、など親指を使うことが増えている方は、ドケルバン病にはご注意ください。
親指の付け根が痛いと感じたときは
- 親指を内側に、グーをして、小指のほうに手首を曲げる
- 親指の付け根に痛みを感じたら、その可能性あり
マッサージでほぐす
- 10回 ⅹ 10秒、親指の付け根の腱が日本分かれている部分を、ほぐしてあげる
- それを一日三回
それでも治らない、寝ていても痛いときは
- 迷わず、整形外科で診断してもらってくださいね