【山梨県に学ぶ】健康長寿の秘訣
今年の年末年始は、コロナのため、実家のご両親・祖父母に会えない方も多いのではないでしょうか? 「健康寿命」を長くする秘訣を、あなたのご両親・祖父母にご活用ください。
山梨県は健康寿命が過去3年で1位
出典の番組で、厚生労働省の健康寿命ランキングで、山梨県が過去3回の平均が男女とも1位と紹介されました。
健康寿命とは?
- 介護や病気などで日常生活が制限されることなく、健康的に生活を送れる期間を「健康寿命」といいます
山梨県での健康寿命の秘訣は、出典の番組では、以下の3つが紹介されました。
山梨県秘訣1: 高齢者の就業率が高い
- 1人当たりの医療費が他県に比べ低い
- 特に、農業に携わっている方は健康寿命が長いそうです
山梨県秘訣2: 山梨名物の「ほうとう」料理と「マグロ」
- 「ほうとう」とは、地元でとれるかぼちゃに里芋、にんじんなどの豊富な野菜類に豚肉やきのこ類、モチモチ食感の平打ち麺を味噌で煮込んだ山梨のソウルフードです
- 山梨県の高齢者でほうとうをよく食べる人は、あまり食べない人に比べて1年後も健康に活動できる確率が約2.5倍高いというデータがあるそうです
- また、山梨県は、海なし県にもかかわらず、マグロの購入量が全国上位。足のはやい魚などに比べて比較的日持ちするマグロを食べる文化が根付いており、これも健康長寿につながると考えられるそうです
山梨県秘訣3: 山梨独特の文化「無尽」
- 無尽とは、元々仲間内で定期的にお金を集め、冠婚葬祭など大きなお金を使う人を助けるために行っていたもので、今では、月に1回程度みんなでお金を出し合って開催する食事会へと変化したそうです
- 健康長寿につながる理由は、人に会ってさまざまな話をしたり、無尽を楽しみにしたりする事だそうです。
- 無尽を楽しみにしている人は、そうでない人に比べ約4.3倍健康を維持できる事がわかっているのだとか
- こうした社会・地域における人々の結びつきや信頼関係を表す概念を「ソーシャル・キャピタル」といい、健康寿命に大きく関わるとして注目されているそうです
【出典】
- 健康カプセルゲンキの時間 2020.12.27 山梨県に学ぶ!健康長寿の秘訣
山梨大学大学院 総合研究部医学域 社会医学講座 山縣然太朗 医学博士
https://hicbc.com/tv/genki/archive/201227/
山梨県に学ぶ
出典の番組で山梨県の秘訣は3つありました。紹介された6つの方法をご紹介しますね。
1 就業を長く: 体を動かす
- 健康長寿ポイントは、活発に動く事で運動量が増えて足腰が鍛えられることです
- 例えば農業に携わっている方は、収穫で1日中歩きまわる事などが良い運動になり、健康寿命を長くしていると考えられるそうです
2 就業を長く: 手先を動かす
- 手先を使うと脳の血流が良くなるため、認知症の予防になるとともに健康長寿につながるそうです
3 食生活: 色鮮やかな野菜
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ほうとうに入っているかぼちゃやにんじんなどの色鮮やかな野菜には、抗酸化力のあるポリフェノールが豊富に含まれています。先生によると、ポリフェノールは、老化や動脈硬化を予防し、健康寿命を延ばす効果が期待できるとの事です
4 食生活: マグロ
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マグロに含まれるオメガ3脂肪酸の中のEPAには心臓病の死亡率を下げるという科学的な報告があるとの事。さらに、同じくオメガ3脂肪酸の1つDHAは、脳の神経伝達をスムーズにし認知症の予防にもつながるそうです
5 無尽: 健康情報の交換
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健康の話が出た時にさまざまな情報が入ってきたり、誰かが病気になって困った時にみんなで助け合ったりする事などが、健康長寿につながるそうです
6 無尽: 健康の変化に気づく
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月に1回程度会う事によって、お互いの変化がよく分かるので健康長寿につながるそうです。現在は新型コロナウイルスの影響で集まる事が難しいので、少人数やオンラインで開催している方も。先生曰く、大切なのはコミュニケーションを続けて良い人間関係を築いていく事だそうです
【出典】
- 健康カプセルゲンキの時間 2020.12.27 山梨県に学ぶ!健康長寿の秘訣
山梨大学大学院 総合研究部医学域 社会医学講座 山縣然太朗 医学博士
https://hicbc.com/tv/genki/archive/201227/
家庭でできる、健康寿命を延ばす方法
1 スクワット
- おすすめの方法は、スクワットで太腿の筋肉を鍛える事
- ひざがつま先より前に出ないようにゆっくり行うのがポイントです
- 膝が悪い方は、椅子に座ったままでもOK
- 座った状態で片足ずつゆっくり前に伸ばす事で太ももの筋肉が鍛えられるそうです
- 転倒に注意し、体調に合わせて無理のない範囲で行ってください
2 輪ゴムを使った手指体操
- 輪ゴムを指にひっかけ、指の動きだけで親指から順に小指へと移動させます
- 小指まで行ったら同じく親指まで戻していってください
- 脳の血流がアップし、認知症予防につながるそうです
【出典】
- 健康カプセルゲンキの時間 2020.12.27 山梨県に学ぶ!健康長寿の秘訣
山梨大学大学院 総合研究部医学域 社会医学講座 山縣然太朗 医学博士
https://hicbc.com/tv/genki/archive/201227/
参考「健康寿命を伸ばす」情報
出典の3つの情報を整理し、主張されている「健康長寿」のポイントを整理してみました。 詳しくはそれぞれの出典のリンクをご覧くださいね。
探しっくす
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適度な運動: 生活習慣病の予防には男性で9000歩、女性で8000歩が目安といわれています。例えば、いつものエレベーター移動を階段にしてみるなど、普段の生活パターンを変えてみるだけでも結果は変わってきます。
また、苦しくならない程度にスピードをあげて早歩きをするのも生活習慣病の予防に効果があります -
適度な食生活:日本人は1日平均で約280gの野菜を摂っています。しかし、生活習慣病予防のためには1日あたり350gの野菜が必要なのです。
例えば、トマトなら半個、野菜炒めなら半皿分を食べれば残りの70gを摂取することができます。生野菜が苦手という方は、スープなどの温野菜にすることで食べやすくなります -
禁煙:タバコには4000種類にも及ぶ有害物質が含まれています。もちろん微量ではありますが、その煙を体内に吸い込んでいることに違いはありません。
タバコを吸うことは健康を損なうだけでなく、肌の美しさや若々しさを失うことにも繋がります。タバコをやめて健康寿命を延ばしましょう
理学療法ハンドブック
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転倒を予防: 高齢者の転倒は骨折に結びつきやすく、そのまま寝たきりにつながるおそれもあり、転倒予防のための運動をすることが大切です
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痛みを予防: 腰の痛み、ひざなど
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認知症を予防: 認知症は、記憶力や判断能力、時間・場所・人物などを理解識別する脳の機能が低下し、日常生活に支障がでる状態のことです
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脳卒中を予防
ドクタートラスト 健康寿命をのばすための4つのポイント
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適切な食生活
1日にプラス70gの野菜を!
・朝食や昼食で野菜を摂る
・小皿1皿分の温野菜を追加する
生活習慣病予防の観点からは、毎日350gの野菜が推奨されています -
適度な運動
毎日プラス10分の運動を!
・10分多く歩く
・1駅分歩く
・3曲分歩く
・エレベーターではなく階段を使う
生活習慣病予防の観点から、男性9000歩、女性8000歩が目安です -
禁煙
たばこには4000種類もの有害物質が含まれています。
喫煙は様々な病気のリスクを高めます。
生活習慣病予防、健康寿命をのばすには禁煙を! -
健診・検診
早期には自覚症状のない病気もあります。
リスクを早期発見し、対処していくために、定期的に自分の体の状態を知っておくことが重要です。
【出典】
- 【探しっくす】 2020.08.24「人生100年時代」健康寿命を延ばすためにできる取り組み|介護のコラム
https://www.sagasix.jp/column/care/kenkoujyumyou/ - 公益社団法人 日本理学療法士協会 「健康寿命をのばそう」理学療法ハンドブック
http://www.japanpt.or.jp/upload/japanpt/obj/files/about/data/handbook01_170418.pdf - (株)ドクタートラスト 産業保健部作成
https://doctor-trust.co.jp/pdf/2017/02-kenkojyumyo.pdf
まとめ
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
皆様を育てていただいた、ご両親や、祖父母のか方たちに、死ぬまで健康でいていただくために、山梨県に習って、今日から一つでも始めてみませんか?
山梨県の3つの秘訣から、学べる事
- 就業を長く: 体を動かす
- 就業を長く: 手先を動かす
- 食生活: 色鮮やかな野菜
- 食生活: マグロ
- 無尽: 健康情報の交換
- 無尽: 健康の変化に気づく