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【コロナとインフルエンザの違い】更新しました

 

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  この記事は、SakiHanaブログで一番アクセスが多く、ご覧いただいたあなたに感謝です。 改定: 2021.08.04,  2021.08.13

 

インフルエンザと、コロナの違い

 新型コロナと、インフルエンザなにが違うの? という疑問にお答えします。

 2021年夏の新型コロナ第5波に影響を与えた、変異株でその違いがより明らかになってきています。

 

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新型コロナとインフルエンザの違い 2021.08.04改訂

大きな違い

  • インフルエンザに比べて致死率が高い
  • 新型コロナは、潜伏期間が長く感染しても無症状であることも多い
  • 新型コロナは、無症状患者でもウイルス量は多く、発症前もウイルスを排出している
  • 新型コロナは後遺症が相当数ある *l (2021.03.23 追加)
  • クラスター感染は、新型コロナ特有の感染経路 *m (2021.04.12 追加) 
  • インフルエンザは冬の間だけで、暖かくなる5月以降は感染が少ないが、新型コロナは年中感染が続く *m (2021.04.12 追加)
  • 新型コロナの変異株は、マスクをしながらの会話や、10分以内の会話でも感染がわかっており、エアロゾル感染と考えられる *q

致死率

  • インフルエンザに比べ、新型コロナウイルスの致死率は高い
  • 新型コロナウイルスの致死率は、80歳以上では15%くらいで、全年齢で平均してみても0.1%~4%程度
  • 季節性のインフルエンザの致死率は0.1%程度
  • 2009年に流行した新型インフルエンザでも0.01%程度とされている

新型コロナウイルスは、症状が急激に進行する

  • 最初は元気であり軽視をしていたら、急速に悪化してしまい、治療の手立てを打つことなく死亡してしまうという可能性があります
  • 志村けんさん、岡江久美子さん、28歳の力士の死亡はみなさん驚かれたと思いますが、元気に普通に生活していた人が急激に症状が悪化してお亡くなりになる確率が高いことがあります

新型コロナウイルスのこわさ:医療崩壊

  • インフルエンザにかかったことによって自分が罹患している慢性疾患が悪化して死亡された人は、毎年約1万人程度と厚生労働省では発表しています
  • インフルエンザの死亡者の大部分は、すでに全身状態が悪く、死が迫っている高齢者の人が多く「人工呼吸などで蘇生しないでください (living will)」と言う人が多いため、ICUや人工肺エクモ利用には至らない人が多い
  • 新型コロナウイルスは、病院に運ばれると救命が必要で、周りの人も準備ができていないため、救命のため、医療設備が3-4週間などの長い期間、ICUベッドをうめるため医療崩壊のリスク高くなるのです
  • 最悪は、新型コロナ以外の患者の人をICUに入れられなくなり、命の選別が必要と言った議論まで必要になってきます

主なウイルスの感染力と集団免疫

 *q 米CDC、 *r 2021.08.11 日経新聞の情報から、A~Gのウイルス感染症の強さを比較してみました。

 A インフルエンザに比べ、C デルタ型新型コロナの「感染力」の強さが明らかで、水ぼうそうや、風疹に匹敵する値には、びっくりします。

  • 感染症の種類: Bが2020年までの新型コロナで、Cがインド型やデルタ型と言われる感染力の強いもの
  • 感染力: 免疫がない集団で、感染者1人が、平均何人にうつすかを示す基本再背算数
  • 集団免疫の目安: 従来型コロナなら、国民の60-67%のワクチン接種率でよかったが、デルタ型なら、80%以上に接種率を上げないと、集団免疫が困難と言われています 

 

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主なウイルスの感染力と集団免疫

クラスター感染

  • インフルエンザに感染した人が、別の5人と感染リスクの高い場所で濃密接触があると、5人全員に感染する可能性が高い *m
  • 新型コロナウイルスに感染した人が、別の5人と感染リスクの高い場所で濃密な接触があっても、確率的にはそのうちの1人に感染し、その人がクラスターとなり、複数人に感染させる事例が多く報告されている *n
  • 感染リスクの高い場所: ライブハウス、スポーツジム、屋形船、ビュッフェスタイルの会食、雀荘、スキーのゲストハウス、密閉された仮設テント等
  • このことから、屋内の閉鎖的な空間で、人と人とが至近距離で、一定時間以上交わることによって、患者集団(クラスター)が発生する可能性が示唆されます。そして、患者集団(クラスター)が次の集団(クラスター)を生むことが、感染の急速な拡大を招くと考えられます
  • 新型コロナウイルスは、症状の軽い人からも感染が拡大する。中でも、若年層はめったに重症化しないため、結果として多くの中高年層に感染が及んでいる *n

 

【出典】

 

2020年のインフルエンザ感染者数は例年の0.2%

 新型コロナウイルスの第3波の感染拡大はまだまだ予断を許しません。そんな中で、今冬の日本でのインフルエンザの感染状況を調べると、11月だけで例年の0.2%に激減していました。 

 2021.01.22時点のニュースでは、累計でたったの793人で、例年の0.12%と極端に減っていました。

 

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厚生労働省まとめ 2021.01.20

 

 2020-21年のインフルエンザ感染者数が少ないのは、なぜでしょう。

理由1 新型コロナ対策がインフルエンザ予防になっている

  • コロナ感染予防の行動様式が国民一人ひとりに浸透したこと
  • 密集・密閉・密接を避け、ソーシャルディスタンスを保つ
  • 飲食店やショッピングモールなどで入店と同時に手指消毒や検温
  • 手洗いやマスク着用の効果
  • 海外との人的交流が、激減した

理由2 インフルエンザ・ワクチン接種数

  • 早い時期のワクチン接種
  • インフルエンザのワクチン接種状況は10月時点で13万2200人と、2019年10月の4万4661人に比べて3倍程度と大幅に増加している

理由3 でも安心はまだ?

  • インフルエンザの検査数が減った  *p
  • 綿棒を鼻の穴に突っ込むため、咳やくしゃみの感染リスクがあるため、自主的にインフルエンザの検査を中止している医療機関もある *p

 

 

 

医療崩壊と経済自粛による自殺者増

 医療崩壊を避ける上で経済活動自粛はやむをえないですが、旅行・観光・飲食・接待などの業界では、死活問題が1.5年以上続いています。 また、ステイホームで、人の交流が減ってうつになる人も増えているとも言われています。

医療崩壊を起こさないために

  • 重症の患者を増やさない → 感染者の母数を減らす → 若い人が感染させることを防止 → 経済活動の自粛必要

経済活動自粛によって自殺者が大幅に増える?

  • 1997~1998年 バブル崩壊後、自殺者が約8,000 人増えました
        1997年  24391人自殺
        1998年  32863人自殺
  • *y NHK 2020.12.16 :全国で自殺した人は、先月まで5か月連続で去年より多くなっていますが、特に女性は深刻で月によっては去年の1.8倍余りまで増加しています。上田准教授は「新型コロナで影響を受けたのは宿泊業や販売業など女性が従事する産業が多いうえ、非正規で働く人も多く、この年代の女性に経済的な打撃が集中している。精神面の影響も考えられる」と指摘されている
  • *z PRESIDENT 2020.12.15 : 2020年10月の全国の自殺者数は、前年同月に比べ600人以上多い2158人だった。精神科医和田秀樹氏は「一連のコロナ自粛要請で自宅にこもる機会が増えたことで、孤独感や感染不安がつのってうつ状態になった人や、雇用が奪われて経済苦を抱えてしまった人が精神的に追い込まれた可能性がある。政府は自粛の“副作用”についてもっと国民に説明をするべきだった」と指摘する

  • *z  PRESIDENT 2020.12.15 : 実質自殺者800人増「コロナ累計死者数の4倍以上にあたる」

 

 

【出典】

 

  

まとめ

 ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。

 厚生省や医療関係の専門情報から、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスを比較した違いを集めてみました。

 2021.08.13時点ですが、大きな違いを整理しました。 

インフルエンザと新型コロナ、何が違うの?

  • 新型コロナの方が、感染力・重症化・致死率が圧倒的に高い
  • 新型コロナの方が、潜伏期間が長く、発症を自覚する前にうつしてしまうリスクが高い
  • 新型コロナの方が、酸素吸入装置・ICUなど病院の設備が必要になり、医療崩壊のリスクが高い
  • 新型コロナのほうが後遺症が多い
  • だから、みなさんの自粛が必要