【救命のいろは】年末年始に向けて、知っておきたい
年末年始は、飲食が原因の事故や、ヒートショックなどによる既設特有の急病が増加する時期です。 今年は特に新型コロナ感染も気にしなくてはなりません。
事故や病気などで呼吸や心臓が止まった人を救うためには、救急車が到着するまでの9分弱(全国平均)に、居合わせた人による速やかな、応急手当が必要です。
(A) 心肺蘇生法
A-1 安全確認・反応の確認
- 周囲の確認を行い、自身の安全を確保してから、近づく
- 傷病者の腰をたたきながら、大きな声で呼びかけ、反応があるかを確認
- 確認時は、傷病者と救命者の顔が近づかないように注意する
A-2 助けを呼ぶ
- 反応がなければ、大きな声で人を集め、119番通報と、AEDの手配を依頼する
A-3 呼吸の確認
- 胸とお腹を見て、10秒以内に呼吸の確認を行う
- 動きがない、普段通りの呼吸でない場合は、心肺停止と判断し、胸骨圧迫を開始する
- 注: 普段通りの呼吸かどうか判断に迷う場合も胸骨圧迫を開始
A-4 胸骨圧迫
- 傷病者の胸の真ん中に、両手の手のひらを重ねて、指を組み、真上から垂直に胸が約5cm沈み込む強さで圧迫する
- 1分間に100~120回のテンポ(童謡「うさぎとかめ」のリズム)で、絶え間なく圧迫する
- 注: 本来は、胸骨圧迫を30回、気道確保し人工呼吸を2回、を繰り返しますが、新型コロナ感染対策のため、おとなに対しては、人工呼吸は行わないでください
A-5 AED
- 電源を入れ、音声メッセージやランプに従い、操作する
- 電極パッドを装着するとAEDが自動的に心電図を解析し、電気ショックが必要かどうかを判断する
- 電気ショック後、反応が表れない場合は、救急隊が到着するまで距骨圧迫を継続する
- ショックは必要ありません」の音声が流れた場合は、直ちに胸骨圧迫を再開する
参考:各市町村には、AEDマップがありますので、Webで検索して身近なAEDの設置場所を探してください。
【出典】
(B)気道異物除去法
窒息時の対応です。
窒息事故は、高齢者と子どもに多く発生します。 特に高齢者は、嚙む力や飲み込む力が弱っている場合があるため、食べ物を一度にたくさん口に入れない、細かく刻むなどの予防策を講じることが大切です。
B-1 窒息が疑われるとき
- 喉が詰まったの? と尋ね反応を確認する
B-2 反応がないとき
- 助けを呼び、119番通報
- 普段通りの呼吸がないとき、判断に迷うときは、直ちに上記の心肺蘇生法を開始する
B-3 反応があるとき
- 助けを呼び、119番通報する
- 以下の方法で、異物の除去を試みる
- 傷病者が咳をしている場合は、咳は異物除去に最も効果的なので、できる限り咳を続けさせる
まとめ
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
目の前で人が倒れ、呼吸や心臓が止まっていたとしても、応急手当てをすることで、救える可能性がおよそ2倍に高まるそうです。 一時救命処置の重要性がよくわかりました。
通報を受けてから、救急車の到着時間は8分42秒 (2018年・2019年 全国平均)で、胸骨圧迫は800回以上必要なので、これを一人で行うのはかなり大変で、周りの人の協力が必要だと思います。
実際その状況に置かれたときに、自分が対応できるのか不安になりますが、このような情報で知識を得ておくことで、勇気をもって行動することが必要だな、と思いました。
目の前で人が倒れたら: 心肺蘇生法
- 安全確認・反応の確認
- 助けを呼ぶ
- 呼吸を確認
- 胸骨圧迫
- AED
軌道に異物が挟まって窒息しているとき
- 喉が詰まったの? と尋ねる
- 反応を確認
- 反応がないとき、助けを呼び 119番通報し、呼吸がないときは心配蘇生法を開始
- 反応があるときは、背部こう打法、または 腹部突き上げ法