【 お酢パワー 】カルシウム吸収アップ
カルシウムは、体内に吸収されにくい
NHKの「美と若さの新常識」2020.07.09 放送で、お酢のカルシウム吸収パワーが紹介されました。 東京農業大学授 小泉幸道 名誉教授のお話です。
カルシウムにお酢を加えると、1.17倍 カルシウムの吸収力アップ
- (A) カルシウムだけのえさを与えた マウス
- (B) カルシウムのえさに、お酢を加えたマウス
- 結果: (B) のマウスは、カルシウムの吸収力が1.17倍にアップ
なぜ、カルシウムの吸収がアップ?
- カルシウムは吸収しづらい栄養素で、吸収率は、成人で30%、子供や妊婦は50~70%、老人で15~20%程度です
- そもそも、カルシウムは体内に吸収されにくい形をしています
- お酢に含まれる成分が、カルシウムの形を変化させ、体内に吸収される効率をたかめます
- お酢と、牛乳は相性抜群なのです
- これをキレート効果と言います
カルシウムがとけずらい理由
- カルシウムはアルカリ性で、水では溶けづらく酸で良く溶けます
- 体に入ったカルシウムは胃酸で溶け、小腸で吸収されますが、胃や小腸の働きが弱いと吸収率が悪くなります
【出典】
- NHK 美と若さの新常識 2020.07.09 お酢でカルシウム吸収もアップ
https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2020/178/432407.html - 骨と健康のコンサルタント ゲンサイ 2018.06.11 カルシウムの吸収を高めるには
https://gensai.info/blog/431/
お酢はカルシウムを溶かす
お酢がカルシウムに与える影響の実験
- 殻に入った生卵を、お酢の中につける
- しばらくすると、ブクブクと泡がたちます
- 3日後、生卵が変わってしまいました
- 取り出してみると、卵の殻がありません
酢酸は、カルシウムを溶かす
- たまごを入れて3日後の、残った液体のカルシム濃度は 400mg/l
- たまごを入れた直後 (74mg/l) と比べ、5倍以上のカルシウム濃度
カルシウムを効果的に摂取できる
カルシウムと酢の相性 日産合成工業
- 濃度の異なるクエン酸溶液に炭酸カルシウムを加えた溶液をそれぞれマウスに経口投与して、1時間後に血中カルシウム濃度を測定しました
- その結果、炭酸カルシウムを単独で投与しても血中のカルシム濃度は変化がありませんでしたが、クエン酸を加えると血液中のカルシウム濃度が、約 10%増加しました
- このことからカルシウムを効率的に取り込むには、酢の力が必要なことがわかりました
- カルシウムは金属イオンです。金属イオンをそのまま生体に与えた場合、その金属はリン酸や水酸基と反応して化合してしまい、カルシウムの効果は得られません
- あらかじめキレート剤なるものを化合させておいてキレート塩を作ると、リン酸などとの化合するのが防げるので、カルシウムの効果が得られるのです
- キレートとはカニのはさみの事を意味しています
- キレート効果とは吸収されにくい成分を吸収されやすいように変化させて、吸収効率を高める効果があります
【出典】
- NHK 美と若さの新常識 2020.07.09 お酢でカルシウム吸収もアップhttps://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2020/178/432407.html
- 日産合成工業株式会社 2019.07 カルシウムと酢の相性
http://www.nissangosei.co.jp/nissan/097.pdf - 骨と健康のコンサルタント ゲンサイ 2018.06.11 カルシウムの吸収を高めるには
https://gensai.info/blog/431/
参考:お酢って、どんな作り方?
番組では、千葉県の工場を訪れ、お酢の作り方を教えていただきました。 大きな木の樽がずらりとならび、木桶の中に、お酢の原料が入っています
原料
- お酢はアルコールから作られる調味料
- そこに、酒かす、水を加えたものを原料とします
アルコールがお酢に変わるヒミツ
- お酢屋さんは、自分のところで、酢酸菌を持っています。例えばパン酵母の公酵母は売っていますが、酢酸菌は売っていません。代々受け継いでおります
- 上の原料の中に、「酢酸菌」を入れると、アルコールをどんどん食べて、別の成分「酢酸」を生み出します
- お酢特有の、すっぱい味のもとになっているのが、この「酢酸」
- この酢酸を含んだ調味料を、「お酢」と呼びます
- 期間は、およそ半年、じっくり発酵・熟成し、仕上げの段階で、ろ過・殺菌します
いつ頃前から、お酢は作られているの?
- 紀元前 4000年くらい前から 世界史の文献の中に残ってる
- 大体 紀元前2000年くらいの頃には、ピクルス、漬物用に野菜とかを保存するために、使われていたそうです
- 日本では、4-5世紀くらいからで、酢醤油につけた鯛を食べたいという、万葉集の和歌が残っていので、そのころから酢は高級品みたいな認識があったようです
【出典】
- NHK 美と若さの新常識 2020.07.09 お酢パワーで健康になるヒミツ
https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2020/178/432405.html
まとめ
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます 。
お酢パワーは、血圧・体重・体脂肪などを減らす効果がありますが、今回はそれ以外にも、食べても吸収率の低い、カルシウムの吸収率を上げる効果について、ご紹介しました。
お酢の効果・効能
カルシウムは、体の骨格を形成する大切な栄養素
お酢の種類別に、その効果を紹介しますのでご期待下さい
- 「酢酸」で血圧低下!脂肪退散!
- お酢でカルシウム吸収もアップ
- お酢の第2のパワー「酢酸菌」
- お酢の使い分けテクニック