【 必須脂肪酸 】血液をサラサラにし、ケガをしたらちゃんと血液が固まるって!ホント?
【改訂あり】この記事は、2020.10.03のこちらの改訂版ブログをご覧ください
生きる上で欠かせない油は? 必須脂肪酸
必須脂肪酸(ひっすしぼうさん)とは
- 必須脂肪酸 (essential fatty acid)は、私たち人間にとって「生きる上で欠かせないアブラ」ですが、体内で他の脂肪酸から合成できないため、食べて摂取する必要があります
- ひとつが、青魚に多い「オメガ3脂肪酸」
- もうひとつが、サラダ油・ごま油などに多い「オメガ6脂肪酸」
- これらが、体の細胞の材料になっているアブラです
血液をサラサラにし、ケガをしたらちゃんと血液が固まるって!ホント?
- このオメガ3脂肪酸と、オメガ6脂肪酸を、1:4の比率(*)で食べることが「血液をサラサラにして全身の細胞の働きがよくなる」「けがをしたときに血液を固める」という相反することを、バランスしてくれるのです
【参考】
- Wikipedia 必須脂肪酸
-
カラダにいい油って?正しい油の選び方 eo健康
- ガッテン 2018.11.21 スプーン一杯で体が激変!? 食べるアブラの新常識
オメガ3脂肪酸: 血液をサラサラに
イワシやサンマ、サバなど身近な青魚や、サケ、くるみ、、エゴマ油やアマニ油などに、オメガ3脂肪酸が多く入っています。
私たちの体は、数十兆もの細胞でできています。その1つ1つの細胞の材料になっているのが、オメガ3脂肪酸なのです。
しかもオメガ3には細胞をしなやかにする働きがあります。
オメガ3を十分にとっていると、全身の細胞の働きがよくなり、血液がサラサラになるのです!
オメガ3脂肪酸
- α-リノレン酸と呼ばれ、エゴマ油、アマニ油などに含まれます
- また、EPA/DHAと言われる、青魚に多く含まれるます
- 体内で合成できないため、食べ物からの摂取が必要な必須脂肪酸です
- 血中の中性脂肪を減らすほか、血栓ができるのを防いだり、不整脈の発生を防止したりと生活習慣病予防の効果があります
- 不足すると皮膚炎、集中力低下などが起こります
- ただし、α-リノレン酸は摂りすぎると前立腺がんのリスクが高まる報告があります。
オメガ6脂肪酸: 血液を固める
炒め物や揚げ物に使うサラダ油、鶏肉、豚肉、牛肉のアブラに多く含まれているのが、オメガ6脂肪酸です。
オメガ6には、血液を固める働きがあり、ケガをしたときに、血を止めるのに役立っています。
でも、オメガ6が多くなると、動脈硬化を招き、「脳梗塞」や「心筋梗塞」などを引き起こすリスクが高まります。
オメガ6脂肪酸
- リノール酸と呼ばれる
- べに花油、コーン油、グレープシードオイル、ゴマ油など
- 体内で合成できないため、食べ物からの摂取が必要な、必須脂肪酸です
- コレステロール値を下げる働きがありますが、LDL(悪玉)コレステロールだけでなく、HDL(善玉)コレステロールも減少させてしまうため摂りすぎには注意が必要です
- また摂りすぎによって、アトピーなどのアレルギー疾患の悪化、動脈硬化を引き起こすリスクも報告されています
まとめ
必須脂肪酸であるオメガ6系とオメガ3系脂肪は体内で合成できないため、食べ物から摂取しなければなりません。
現代の日本では、外食や加工食品などを食べる機会が増えており、コーン油やべにばな油などのオメガ6系の油の過剰摂取でアレルギー疾患や動脈硬化が心配されています。 その結果、オメガ6系は、13~15g消費しているというデータもあり、7-8gに制限すべきと言われています (Wikipedia)
最新の研究で、現代人の食生活ではバランスが崩れ、オメガ6系:オメガ3系=10:1になるとも言われています。 オメガ6系を減らし、青魚類などオメガ3系を増やして、「オメガ3」と「オメガ6」をバランスよく摂取することが、とても重要だということがわかってきました。
望ましい必須脂肪酸のバランス
- オメガ3系:オメガ6系=1:4
- オメガ6系を控え、オメガ3系のエゴマ油、アマニ油を積極的に摂取しましょう
- オメガ6系が多くなると、動脈硬化を招き、「脳梗塞」や「心筋梗塞」などを引き起こすリスクが高まります
【出典】
- カラダにいい油って?正しい油の選び方 eo健康
- オーソモレキュラー栄養医学研究所 栄養素の説明 - EPA・DHA
- ニッスイ サラサラ生活向上委員会 EPAとDHAの違いは?