【 コロナウイルス治療薬 】アビガン最新情報
第3次世界大戦? コロナウイルスとの戦いは?
2020.4.7に、日本は緊急事態宣言が出され、主要都市で80%外出を少なくするよう、政府から要請が出ました。
緊急事態宣言が出た理由は、コロナ対策は下の2つの選択肢しかない、ことだと思います。
(A)新型コロナウイルスCOVID-19 を死滅させるワクチンの開発
(B)それまでは、人の動きを止め、医療崩壊を未然に防止する
しかし、(A)は早くても1年~2年かかる。 そんな長期間(B)を続けると、世界経済、人の生活はなりたたないですよね。
そこで、期待したいのが第3番目の方法(C)、それは、既存のワクチン、例えば「アビガン」が感染者に効果がないか?ということで、緊急事態宣言の中でも安倍首相はこの薬の名前を出されました。
TVで放送された「アビガン」の効用
4/6,4/7のTV番組で「アビガン」の具体的な効果についての情報がありましたので、それらをまとめてみました。
1. 観察検証で、効果がでている
- 中国の武漢・ダイヤモンドプリンセス号などで
2. ウイルスが少ないうちに投与すると治癒率が90%を超える
- 重傷になってからでは、そんな効果はないが、一部効果は出ている
- 新型コロナウイルス感染発症後、6日以内に投与すると治癒率が90%以上と言われている
3. 副作用がすでに分かっている
4. 子どもには治験をしていないので使えない
5. 3月~6月の間に実薬と偽薬を軽傷の96名に投与し比較試験中
- いい結果なら、すでにインフルエンザ対策の薬として認可されているので、通常2年かかる承認プロセスを3-4ヶ月で承認してしまおうという動きがある
- ただし、新型コロナ向けには、より多くの量・投与期間が必要のため、安全性を確保するため認可までにはさらに時間かかるとのこと
6. アビガンの生産はすでに中国に出してしまっている
- 2014年に承認済みで、新しい強毒性のインフルで、タミフルなどが使えないときのために備蓄していたが、出番がなかった
- 2017年には中国に生産を出してしまった
- 効果があるとの情報で、世界31ヶ国からの問い合わせもあり、ドイツは大量に購入、軍がらみで前線のお医者さんにも投与が始まっている
- そんな背景で、大量に生産出来るために日本生産に戻すよう、政府からの要請が出ている
【出典】
- 2020.4.7 テレビ東京 On Air News 「緊急事態宣言発令で何が変わる?【OA後深堀り解説】」ジャーナリストの池上彰氏と、感染症が専門の昭和大学医学部特任教授の二木芳人氏がTV東京で対談された番組
- 2020.4.6 FRONT Japan桜 緊急事態宣言と日本 「新型コロナの治療薬アビガンの薬効 〜6日以内投与で治癒率90%〜」
「アビガン」とは?
2014年に条件付きで「新型インフル」用に承認された
2014年(平成26年)3月に、富山化学工業が日本での製造販売承認を取得した。ただしすぐに製造・販売が開始される訳ではなく、新型インフルエンザが流行し、他の薬剤が効かないと日本国政府が判断した場合に、厚生労働大臣の要請を受けて製造を開始するという特殊な承認となっている。
富山化学工業は当初、アビガンがタミフルに代わる新しいインフルエンザ薬として普及し、会社の収益源となることを期待していたが、動物実験で胎児に対する催奇形性の可能性が指摘されたため、厚生労働省による製造販売承認は大幅に遅れたうえに、緊急の場合のみ製造可能という条件がついてしまい、経営に貢献するという期待は外れる結果になった。
催奇形性の危険があるにもかかわらず承認されたのは、既存の抗インフルエンザウイルス薬は、ウイルスを細胞内に閉じ込めることで感染細胞を増やさない働きをするのに対し、アビガンはウイルスの遺伝子複製そのものを阻害するため、作用機序が全く異なり、既存薬に耐性を有するウイルスが蔓延した場合の備えになると期待されたためである。
【出典】
新型コロナ治療薬候補の「アビガン」に関する情報
コロナ治療薬として「アビガン」承認へ
安倍晋三首相は3月28日、首相官邸で記者会見し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬の有力候補として注目されている「アビガン」(一般名:ファビピラビル)について「正式承認に向け治験プロセスを開始する」と表明した。
【出典】
- 日本医事新報社 2020.3.30 新型コロナ治療薬として「アビガン」正式承認へ─安倍首相が「治験プロセス開始」を表明
新型コロナ治療薬として「アビガン」正式承認へ
富士フイルムホールディングスは31日、抗インフルエンザ薬「アビガン」で新型コロナウイルスを治療する臨床試験(治験)を始めたと発表した。国内の病院で100人程度の患者に投与し、治療効果や安全性を確認する。有効性を証明できれば、早期に全国の医療機関で処方を受けられるようになる。世界的な感染拡大を受け、治験と並行して増産準備を進める。
富士フイルム子会社の富士フイルム富山化学が国内で治験を始めた。アビガンは政府がインフルエンザ向けに200万人分を備蓄するが、新型コロナ向けとしては不十分な可能性が高い。富士フイルムは「国内外のパートナーとの連携体制を構築し、増産を加速させる」とコメントした。
アビガンは中国政府が新型コロナへの有効性を臨床研究で確認したと発表。感染拡大の収束に貢献すると期待が高まっている。国内ではこれまでは研究的な投与にとどまっていたが、医薬品として承認されれば患者にとって有望な選択肢になる可能性が高い。治験は通常は半年近くかかるとされるが、今回はより短期間になる可能性もある。
【出典】
- 日本経済新聞 2020.3.31 「アビガン」新型コロナ治験開始を発表 富士フイルム
「アビガン」備蓄、年度内3倍に
政府が7日に決定する緊急経済対策の原案が4日わかった。新型コロナウイルスに対する治療効果が期待されている抗インフルエンザ薬「アビガン」の増産を支援し、2020年度中に現在の最大3倍にあたる200万人分(インフルでは600万人分)の備蓄を確保する。中国などに集中した生産拠点を国内に回帰させる企業に費用の最大3分の2を補助する。
【出典】
- 日本経済新聞 2020.4.4 「アビガン」備蓄、年度内3倍に 緊急経済対策原案
アビガン錠に関する情報
本剤は、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分な新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症が発生し、本剤を当該インフルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合にのみ、患者への投与が検討される医薬品である。本剤の使用に際しては、国が示す当該インフルエンザウイルスへの対策の情報を含め、最新の情報を随時参照し、適切な患者に対して使用すること。
新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症に対する本剤の投与経験はない。添付文書中の副作用、臨床成績等の情報については、承認用法及び用量より低用量で実施した国内臨床試験に加え海外での臨床成績に基づき記載している。
【出典】
期待高まる「アビガン」新型コロナ治療薬
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数が増加し続けている。タレントの志村けんさんが発症後短い期間で死去した出来事は、社会にショックを与えた。
感染の制圧に不可欠なワクチンと治療薬の開発・実用化には時間がかかるため、HIVやぜんそくの治療薬など既存の薬でウイルスに有効な薬を探す動きが加速している。
特に、有効性を示す論文が報告された新型インフルエンザ治療薬「ファビピラビル(商品名『アビガン』)」については、安倍晋三首相が3月28日の記者会見で言及、「新型コロナウイルスの治療薬として正式承認するにあたって必要となるプロセスを開始する」と表明するなど期待が高まっている。
【出典】
- 時事メディカル 期待高まる「アビガン」 新型コロナ治療薬
アビガン海外の反応
中国、インフル薬 アビガンを採用
【北京共同】中国科学技術省は17日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の治療に関し、日本でインフルエンザ薬「アビガン」として知られるファビピラビルの有効性を臨床研究で確認し、政府の診療方針に正式に採用する方針だと発表した。
アビガンは富士フイルム傘下の製薬会社「富士フイルム富山化学」(東京)が開発した。日本でも新型ウイルスによる肺炎の治療のため患者への投与が2月から始まっている。新型ウイルスやインフルエンザウイルスのような「RNAウイルス」の増殖を抑える効果が期待されている。
【出典】
- 西日本新聞 2020.4.5 中国、インフル薬アビガンを採用
ドイツ、「アビガン」大量調達へ 新型コロナ治療に
ドイツ政府が新型コロナウイルスの治療のため、富士フイルムホールディングス傘下の製薬会社が開発した抗インフルエンザ薬「アビガン」を大量調達することが2020.4.2にわかった。独紙フランクフルター・アルゲマイネなどが報じた。購入の規模は数百万セットになるという。
【出典】
- こんなニュースにでくわした 2020.4.3
まとめ
新型コロナウイルスとの第3次世界大戦、と言ってもいいぐらい、世界に広がったパンデミック。 たしかに「外出自粛」を続けて医療崩壊をさける、ことは私も実行中ですが、1年も続けられません。
ワクチンが使えるまで、アビガンでなんとかならないか?
という気持ちで、「アビガン」に期待を託して、情報を集めてみました。祈るばかりです。