【 減塩ワザ! 】高血圧・腎臓病・脳卒中・心臓病・認知症を予防しましょう!
減塩に苦労されているあなた、楽に減塩する方法をご紹介
塩分の取りすぎが原因で 高血圧になることが有名ですが、高血圧が、循環器系病気・認知症・腎臓病に発展するリスクがあります。
塩分の取りすぎが、高血圧になる理由
- 食塩を摂りすぎると、血液中のナトリウムの濃度が高くなります
- ナトリウム濃度が高くなると、それが、中枢神経に働いてのどが渇き、人は水分を摂ります
- 水分を摂ると血管に流れる血液量が増え、血圧が高くなります
高血圧になると?
- 高血圧状態が続くと血管はいつも張りつめた状態におかれ、次第に厚く、硬くなってしまいます
- これが、高血圧による動脈硬化です
- 動脈硬化は脳梗塞、心筋梗塞などの原因になります
- 高血圧状態を続けることは、心臓に無理な負担をかけることになり、心臓肥大が起こり、心不全になることもあります
高血圧は認知症へのリスクも高めます
- 認知症の原因となる疾患には様々なものがありますが、認知症の約8割が脳血管性認知症とアルツハイマー性認知症で占められます。
- 脳血管性認知症は、脳卒中などによって脳の血管が破れたり詰まったりした結果、脳に障害が起こり発症します。
- 高血圧は脳卒中の大きな危険因子の1つなので、高血圧があると脳卒中を発症しやすく、その結果認知症になる可能性があります
- 他にも、高脂血症や糖尿病などのいわゆる生活習慣病も脳卒中のリスクになりますので、注意が必要です
高血圧による、腎臓病
- 高血圧を発症すると、腎臓は余分な塩分と水分を排出し、血圧の調節を助けています
- 高血圧が長く続くと腎臓の血管が傷み動脈硬化による腎臓病「腎硬化症」を発病し、その結果、腎臓の機能が低下し、尿として水分やナトリウムを排泄(はいせつ)する量が減り、体内に水分やナトリウムがたまる(体液・血液量が増える)
- 動脈硬化などで腎臓への血流が減少すると、腎臓は血圧の上昇を助けるホルモンであるレニンの分泌を増やし、さらに血圧を上げてしまうという、悪循環に陥ると考えられています。
- 塩分を長年過剰にとりすぎると腎臓が小さくなってしまうという研究もあります
【出典】
- 国立循環器病研究センター病院 減塩食について
- Omron 健康コラム・レシピ Vol.51 高血圧だと、将来、認知症になりやすいと聞きました。本当でしょうか?
- AsahiKASEI 慢性腎臓病になりやすい人と主な疾患
- 減塩で防げる病気について【知らなきゃ怖い!】
- 減塩が必要な病気
少ない塩分でもおいしく食べる方法
1日にとっていい塩分の量ってご存じですか?
WHO(世界保健機関)が定める目標値は1日あたり5グラム未満。しかし、私たちが1日にとる塩分の量は、平均すると女性が9.3g、男性は11.0gになるそうです。
我慢せずとも減塩できる方法
- なっとうのねばねば「ポリグルタミン酸」を加える
- 醤油・塩の容器の出口を半分テープでふさぐ
- 水塩スプレー
水塩スプレー ご紹介
- 濃度約20%の食塩水をスプレーに入れて使うと、食材全体にまんべんなく塩味がついて、わずかな塩分でもおいしくいただける
- スプレーにしょうゆを入れて使えば、刺身を食べるときにも減塩できる
番組では、醤油をスプレーでかけてさしみを食べたら、醤油にどっぷりつけるのとほとんど味が変わらない! という結果でした。
- しょうゆに刺身を浸して食べたると、塩分 2.0g消費
- スプレーで醤油をかけたときは、塩分 0g 小数点以下
【出典】
- NHK「あさイチ」2020/2/26 「水塩」という方法です
- ガッテン 2019. 9.25 高血圧も認知症も撃退!?世界に誇る日本の“減塩ワザ”SP
- 【 認知症 】いつでもすぐできるオススメ予防法 4つ
成功例:イギリスでパンの塩分を減らし効果絶大!
★ イギリスでは2003年から8年間で、心筋梗塞と脳卒中の死亡者数が4割も減少ました
★ やったのは、「8年かけてゆっくりパンの塩分を下げていった」策でした
- パンは食塩を大量に含む食品で、イギリス国民の塩分摂取源の実に18%が、パンによるもので、単一の食品としては最大の摂取源であった
- イギリス食品基準庁は、国内のパン製造業者に減塩を強く働きかけた
- 多くのパン製造業者は食塩の含有量を変えれば、パンの味が変わるので、売り上げが減ったらどうしてくれるのだ、と協力の大きな障壁に
- 取った対策: 「ゆっくりと塩分を下げていこう」
- 消費者に気づかれないよう、時間をかけて塩分を減らせば、売り上げを減らすことなく、パンの味を変えられるという方法をとり、成功しました。
こうしたイギリス政府の国を挙げた減塩政策は、目覚ましい成果をあげました。2003年から8年間で、国民1人当たりの1日の塩分摂取量は1g以上も減少。また虚血性心疾患や脳卒中の患者にいたっては、実に4割も減少しました。これによって、イギリスは年間15億ポンド(約2300億円)以上の医療費が削減できました。
【出典】
- 健康格差社会への処方箋 イギリスの減塩の取り組み
減塩で死亡リスクが上がる???
でも、こんな記事もありましたので、ご注意下さい
この記事の主旨は、食塩を摂取しても血圧が上がる人と、上がらない人の両方がいるという点です。
- 結論は、食塩感受性の高い人は、減塩すべきという意見でした
【引用】
- 糖尿病や腎臓疾患、心臓病などを持つ人は減塩を心がけるべき
- 健常者が極端に塩分を減らす必要はありません
- 世界の最新研究では『1日10g前後がベスト』がコンセンサスであり、健常者は1日10g前後の塩分摂取を心がけてほしい
【出典】
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。高血圧の方は、ぜひ減塩のコツをぜひお試しください。
減塩で予防できる病気
減塩を成功するコツ
- 水塩 または しょうゆスプレー
- なっとうのねばねばを加えると、塩分が少なくてもおいしくなる
- 醤油・塩のビンの蓋を半分ふさぐ
- すこしずつ塩分を減らしていく
ぜひ、試して下さい。